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英単語ブーム到来

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空前の英単語ブーム、到来。

長年英単語の勉強が嫌で嫌で避けてきましたが、リーディングに力を入れようとすると単語を力を鍛えざるを得なく、しぶしぶ単語を眺めていたりしているうちになんだか楽しくなってまいりました。このなんだか単語覚えるの楽しいぞ、といううちになるべく沢山単語を覚えておかなくてはなりません。急げ。

単語学習アプリも色々試してきましたが、今のお勧めはこちらです。

 シンプルでさくさくこなせるので、ストレスなく空いた時間にどんどん覚えることができます。またレベルアップシステムや復習用モードなど、続けるための仕組みや苦手なところを押さえる仕組みがうまくマッチしています。

学習方法はひたすら4択問題をこなすだけなのですが、選択肢がきちんとしているので緊張感をもって取り組めます。無料だとたまにありますよね、選択肢の他の項目が自動生成されているので全然見当ハズレな言葉になっていて、消去法で答えが分かってしまうというような…ああいうのは教材に対しての不信感がつのってモチベーションが駄々下がりし手しまうのですが、その点このアプリは安心できます。

 

他のアプリも色々試したりしてみたんですが、どうにもモチベーション維持用のおまけが過剰だったり、復習システムが貧弱だったり、やってるうちにアプリ自体に不安を感じたりするものが多く…最終的に続いているのはこのアプリとキクタンの一部ですね。またご紹介します。

そいでは

オンラインハイテク単語カード

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こんな好き勝手な勉強を続けていておいてなんですが、英語力の伸び悩みを感じます。もっと抜本的な対策を打つべきなのではないか、とも思うのですが、こうやってコロコロとやり方を変えること自体が伸び悩みの原因なのではないか、とも思えます。コツコツ続けることが何より上達への道なのでしょうが、面倒ですね。

 

さて面倒といえば暗記です。暗記というか、覚えるという作業ですね。これをどうこなしていくかというのは勉強においてそれなりの比重があることは否めません。幸いこれには簡易で効率的なすばらしいツールが発明されており、単語カードといいます。現代では単語カードもデジタル化されており、それなりに便利になっているのでご紹介しましょう。

以前はzuknowというサイトを使っていましたが、この度サイトがクローズするということで乗り換えました。結果、乗り換え先のほうが色々と便利でしたね。これです

quizlet.com

クイズレット。

アカウントを作り、単語帳を新規作成し、単語を登録していきます。作った単語帳はシェアもできるし、自分だけで使うこともできます。またスマートフォンアプリもきちんとしたものがあるので、パソコンでガツガツ単語帳を作り、電車の中でスマホで単語帳を眺めるという使い方ができます。

Quizletは単語の覚え方に結構バリエーションがあります。普通の単語帳のような形から、現れた単語を時間内にタイピングして点数を競うようなゲームなどがあり、複数の方向から記憶を鍛えることができます。

とはいえ私は専ら、センテンスを丸ごと記憶するために使っています。たとえばフレンズの中の使い勝手のよさそうなフレーズを、まるまる登録します。スクリプトも訳もそれなりの量がネットにありますから、これで私なりのフレーズ集ができるわけです。

また、電車の中などでなんとなく頭に浮かんだ、会話で使いそうなフレーズを日本語で打ち込んで貯めておいたりします。後でパソコンで正確な訳を考えて登録するのです。これで、自分らしい会話フレーズ集が出来上がります。自分の自己紹介を入れておくのもいいですね。

オンライン単語カードは紙面の限界がないので、フレーズ記憶にはぴったりです。またQuizletの英語発音はかなり綺麗なので、ドラマのフレーズも改めて聞いてみると発見があったりします。ただ前述した、タイピングして点数を競うようなゲームは向かないので、覚え方は少し単調になります。

個人的に少しだけおしい部分といえば、スマホのアプリの出来がよく、UIがよいため、例文がくっきりはっきり見やすい大きな文字で画面いっぱいに表示されることですね。一見すばらしいですが、満員電車のなかで、フレンズの日本語訳が読みやすく表示されるとちょっと恥ずかしくなるシーンがありますね。あと自己紹介フレーズなども込み合った電車の中では堂々と表示しづらいところです。うーん、本当におしい。

まあ、周りに気をつけつつ使えば、これでかなりフレーズ記憶はどんどん詰め込んでいけます。フレーズは慣れると口から出すのが楽しくなるので、結構モチベーションがあがります。

ところでどれくらいのフレーズを覚えれば、日常会話ってカバーできるのでしょうね。結局はこの方法もコツコツ続けないと力にならないのだと思われます。コツコツがんばりましょう。

ハンプアンドヘアピース沼

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ドラマ「friends」をついに見終えました。全10シーズン、長かった…

長かったが、もう続きはないのだと思うと寂しいものですね。しんみり

 

しんみりしている場合ではない。しんみりするために見ているドラマではないんだ。もうストーリーを追う必要はなくなったので、心置きなく英語の勉強のために生かそうではないか。

そういうわけでとりあえずシーズン1の1話目から改めてテキストを読み流していたところである。読み流すだけなら、シーンを思い出しながら楽しく読めるところではあるが、精読しようとするとなかなか読み応えがある。

たとえば、まさに一言目のモニカのセリフ「There's nothing to tell!」、話すことなんてないよ!ということだろうが、これはきっとtellを別の言葉に応用できるはずである。食べるものがないよ!ということで、「There's nothing to eat!」というのはどうだろう。私の日常ではそれなりに使う場面も多そうだ。このフレーズを試しに画像検索にかけてみると、おお、たくさん出てくる。なんだかmemeとしてお決まりのネタにもなっているようだ。

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…どういう意味?

「食べるものたくさん入ってるじゃないかボーイ!hahaha!」ということなんだろうか。海外のmemeには微妙に笑いのツボがわからないものも多い。

まあこんな具合に、シーンを思い出しながらスクリプトを読んでいるわけだけども、それなりに砕けた会話なので、文法的な解釈ではよく意味が分からない場面も多い。まさに1話目の、同じく冒頭のチャンドラーの一言だが、「So does he have a hump? A hump and a hairpiece?」というのがある。

この「hump」というのが曲者で、日本語フレンズ勉強ブログ界隈ではかなり意見が割れているような感じがある。

humpを辞書で調べると、

・背中のこぶ

・性交

・おっぱい

・背中を丸くする

・性交する

とまあ色々言われており、それを元に各界隈では、

・「背中にこぶがある?」

・「変態?」

・「女みたいなヤツ?」

・「巨乳?」

・「背中が曲がってる?」

と色々に解釈している。

この際テッテ的に調べてやろうと思ったが普通に沼でした。日本語界隈ではもはや分からないので、海外系を探すと、このサイトを見つけた。

A Hump And A Hairpiece?

海外の、いわゆるQ&Aサイトだと思うが、humpbackの略で、背中の丸くなったような人、ということではないかということらしい。つまり「背中が丸まってカツラかぶったようなヤツなんじゃないの?」ということだ。

英語話者がいうならそれなりに信憑性があろう、と思ったのだが、こんな知恵袋を見つけてしまった。

うまく訳して!Please translate it into Japanese! - ドラマ「フレ... - Yahoo!知恵袋

知恵袋かぁ…知恵袋は信憑性が怪しすぎるんだよなあ…と思っていたのだが、うーん、改めて読んでみるときちんとソースも複数挙げている。さらに回答者のプロフィールに飛ぶと、かなり充実した英語プロフィールを掲げている。プロフィールだけなら騙ることもできるだろうが、実際に知恵袋での回答数やベストアンサー率もかなりのものになっており、これは相当の信頼があると見てよいと思われる。

そして肝心の解釈は、このらうんどさん曰く、humpは「おっぱい」「女性の体のふくらみ」であり、チャンドラーのセリフは「そいつおっぱいある?おっぱいあって、女みたいなカツラかぶってるヤツ?」ということらしい。うーむ。

そう言われてみると、「So does he have a hump?」のhumpを「背中が丸まってる」だとすると、haveとするのはすこし無理があるような気もするにはする。「おっぱい」ならhaveは自然だ。

いやまてよ、「おっぱい」なら複数形にならないだろうか。

洋楽歌詞和訳集 My Humps / Black Eyed Peas

これが上の知恵袋で上がっていた洋楽の歌詞だが、うーん、humpは単数で使っていると読める。humpsはたとえば胸とお尻などの複数個所について複数形になるようなイメージなんじゃないか。

 

ああ、くたびれた。どんどん話がくだらなくなるから精神が削れていく。結論としては、私は知恵袋のらうんどさんの「おっぱい」案を採用しようと思う。

しかし英語話者でも「背中の丸いヤツ」が正しいよ、なんて言ってるのだから、英語は、というよりも言葉は、どこまでも沼である。俗語沼はあまり嵌らないほうがいいだろうなぁ。

腹痛バリエーション

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腹痛でこの二日休んでいました。体の調子が悪いと、考え事もなかなか捗らないものです。体力も奪われ、気力も下がり、ブログの口調も丁寧語になってしまう有様です。

さてそういうわけで、とにかくお腹痛いを英語にする必要があります。いわゆるポンポンペインですが、英語での言い方は色々あるようです。

eikaiwa.dmm.com

・My stomach hurts.

・I have a stomach ache.

・I have a abdominal pain.

最後のは硬そうですね。painを使うのだと、

・I have a pain in my stomach.

とかも言えるのではないか?と考えました。

 

さてこれらの表現がどれくらい使われているのか、またgoogle検索の件数で考えて見ましょう。

 

stomach hurts

"My stomach hurts." 約515,000件

"stomach hurts" 約569,000件

 

stomach ache系

"I have a stomach ache." 約414,000件

"I have a stomachache." 約180,000件

"have a stomach ache" 約412,000件

"have stomach ache" 約39,700件

 

abdominal系

"I have a abdominal pain." 約41,200件

"My abdominal hurts." 約581件

 

pain in my stomach系

"I have a pain in my stomach." 約449,000件

 

明らかに硬そうなabdominalを使う例を除けば、他は大して差がないという結果になりました。特にニュアンスの違いもなさそうですし、この3種はテキトーに好きなものを使うのがよさそうですね。「お腹が痛い」「お腹が痛む」程度の違いなんでしょうか。

かなりどうでもいいですが、日本語で検索してみました。

"お腹が痛い" 約761,000件

"お腹が痛む" 約211,000件

"腹部が痛む" 約69,500件

"お腹に痛みがある" 約115,000件

なるほど。多少差が出ましたが、日本人としてはかなりどうでもいいですね。つまり、お腹が痛いをpainかhurtsかacheか…と迷うのはかなりどうでもいい話のようです。そう考えると、昨日の私の状況は『日本語だと、「お腹が痛い」と「お腹が痛む」のどっちが自然なんだ!?』とお腹をさすりながら横になっている外国人、という感じです。

こうして、体を壊すと数日無駄なことを考えて時間が過ぎていくということが分かりました。皆さんもお気をつけて。

訓練を規律する自制心を罰する学科

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どうしても覚えられない単語というものはあるものだ。単語帳に入れて何日か見返してみたりするものの、しばらく間が空くともう忘れている。単語の意味は忘れているが、この単語はあのまったく覚えられない単語だ!ということはとにかく記憶に定着している。覚えられないということは、使わない単語ということなのだが、そのくせよく見かける単語だったりするので困る。つまりは少し固めの文章で頻出する単語なのである。私は現在ライティング方向はほとんど勉強していないし、スピーキングも身の回りのことを描写する程度だから、こういったニュースのリーディングなどで出てくる単語に弱い。記憶に定着させるためには、とにかく印象に残すこと、使うことである。そういうわけで、このブログで紹介することにする。

まずは「discipline」である。ディシプリン。語感からは知的で硬そうな感じ(おそらくdescriptionに引っ張られている)や、薬のような感じ(たぶんpenicillinペニシリンに引っ張られている)といった印象を受ける。これが答えに近いような近くないような、というのも、記憶を混乱させる一因であると思う。オンライン辞書で調べると、以下のようである。

discipline

【他動】
  1. (人)に自制心を持たせる、(人)が自己管理できるようにする◆【用法】通例、再帰代名詞を目的語に取る。
  2. 〔規則を破った人を〕罰する、懲らしめる
  3. (人)に規則を守らせる、(人)を規律に従わせる
【名】
  1. 〔集団・組織などにおける行動の〕規律、統制
  2. 〔精神修養などの〕訓練、鍛錬
  3. 〔鍛錬によって得られる〕自制[克己]心
  4. 〔訓練のための〕(懲)罰
  5. 〔教会や修道院の〕法規、宗規
  6. 〔学問の〕領域、分野、学科

https://eow.alc.co.jp/search?q=discipline

なるほど、いろんな意味があるんだなあ。よく分からない。よく分からないよ!

向いている方向はなんとなくわかるけども、意味がワイドすぎるのではないか。それでいて「学問の領域」だけすっとんでいるようにも見える。あるいは、これはもっと根本に抽象的な概念があって、それを日本語に当てはめようとするとワイドな言葉に当てはめざるを得なくなる、ということなのだろうか。

検索してみると、こんなサイトが出てきた。

discipline: 規律,訓練,学問分野,学科;

disciplineは,「規律,訓練,学問分野,学科」などと訳されますが,この言葉の包含する意味として,「固有の原理原則,基本的な原理」があります.「学問分野」と訳されるとき,「その学問分野は,その分野固有の原理原則を持っている」ということです.

うーんなるほど、原理原則というのが核だとすると、幾つかの訳はある程度派生として繋がる気がする。なにより「学問の領域」がきちんと繋がってくれる。

さらに、知人からは英英辞書を引いた上で指摘をいただいた。従わない場合は罰を受けるような形で、ルールや行動規範に従うように人を訓練すること、だとのことである。これで罰の意味まで繋がるようになる。

核はわかったが、それにしても意味が拡大しすぎなのではなかろうか。これだと、学問disciplineの訓練disciplineにおいて、規律disciplineを乱してしまったので罰disciplineを受けた、なんていう使い方もできてしまうのではないだろうか。まあおそらく、できないことはないが馬鹿馬鹿しいのでそんな使い方はしないだろう。

しかし、ここまで意味が拡大してしまうのが、英語話者の原理原則感、規律感、discipline感なのかもしれないと思うと、興味深いものである。やはりこのあたり、日本語の「訓練」では捉えきれないニュアンスというものが内包されているのだろう。

さて随分disciplineについて掘り下げたので、これでdisciplineが記憶に定着してくれることを祈ろう。最後の最後まで、スペリングをdes-と書きかけては消していたが…ついでに、このスペリングミスも思い出に添えておこうと思う。

会話の実体化は可能か

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英語をどう勉強するか?というのが全ての苦しみの根源であり、原罪であるわけです。それさえ確かならば、あとはがむしゃらにこなすだけなのですから…。まあ、どう勉強するかを試行錯誤して楽しむ質の人は、ともに罪を重ねていきましょう。

さて、スピーキングを独学で勉強するいい方法はないだろうか?ひとまず私が今やっている一つの方法をご紹介しましょう。通勤中などに、とにかく独り言を言うのである。声に出さずに、口パクだけでもよい。とにかく、思ったこと、感じたことを英語にするということを習慣づけることが目的だ。例として私が通勤中につぶやいていることを挙げてみると、「眠い、満員電車嫌い、全員殺す」という気持ちを、「I'm sleepy, I hate a full train, I kill them all.」として一人ごちる、という具合だ。始めてみると、かなり身近な単語もパッと頭から出てこないことに絶望する。絶望したら、I'm disapointed with myself.と呟くわけだ。

これは習慣付くとだんだん楽しくなってくるのでオススメではある。ただ、どうしても自分の身近な話にとどまってしまうし、独り言なので会話のシミュレーションとしては不足している部分もある。

そこで、日本語の自然な会話のテキストはないだろうか?と思ったのだった。つまり、友人同士の日常会話のそのままの文字起こし、ということになるだろうか。しかしこれがなかなか見つからない。まあ、特に価値があるわけでもない日常会話を文字起こしする人はいないのだろう。

例えば、個人のブログなんかはどうだろう?とも思うのだが、やはり思うに、書き言葉と話し言葉は根本的に違うという考え方をしてみたい。もちろんトレーニングにはなるだろうが、会話特有の言い淀みや間の開き方までシミュレーションしてみたいと思っているのだ。

自然な会話のテキストを求めて、小説などは使えないだろうか?とも考えたりした。特に、昨今のライトノベルの中には、地の文がなく、会話文だけで一本の本になっているものもあると聞くから、会話文のボリュームとしては十分すぎるくらいだろう。そう思って、アマチュアライトノベルが山ほど集まっている「小説家になろう」を覗いてみたのだが…

syosetu.com

わーだめだ。

「男は心の中に一本の剣を持っておかねばならん、大切な者を守るには―――」

「そうだな。ヴェンデリンとするか。その子が、バウマイスターの家名を継げる可能性はほぼゼロだがな」

「で、ランガ、俺はお前の名前しかつけてないハズだが、なんで牙狼達全員進化してるんだ?」

こんなセリフも言い回しも、一生使わないだろう。なによりこそばゆくて文章を直視できない。やはり根本的に書き言葉と話し言葉は違うのでは、と改めて思ったのだった。

そういうわけで、自然な会話の勉強法についてはいまだ試行錯誤している。まだまだ苦しまなければならなそうだ。楽しく苦しんでいきましょう。

テレパスランゲージ

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時には、自分のやっている勉強は何の意味があるのか、果たして何の役に立つのか、全て投げ出しても何も変わらない生活があるだけじゃないのか…そんな気持ちにもなったりするものだ。春がやってきて暖かくなったのはいいが、雨が多くなり憂鬱とした気分が心を支配していく。いや、気分なんていつだって理由なく暗くなったりするものなのだ。我々は暗くなった気分から、無理やりその理由をこじつけているにすぎない。

こういう考え方がふと頭をよぎることはないだろうか。人類は知識や学問などを構築し高度な知的文明を築いてきたが、実は全て感覚だけで成り立っているのではないか。政治も、経済も、全てその役割を担う人間が感覚で動かしているものに、後から理由が加えられているだけなのではないか。実はだれも何も考えていないのではないか…

言葉があることで、我々は物事を考えることができる、という言い方がある。ある概念に対して、適切な言葉が与えられることによって、その概念を始めて把握し、コントロールすることができるようになるのだと。つまり言葉が我々の感覚に枠組みをつくり、その枠組みによって思考できるのだと。私はかつてこのような考え方にある程度賛成していたように思えるが、最近それがよくわからなくなっている。

英語を勉強していると、日本語にはない未知の感覚について思いをはせることがある。あるいは英語にない日本語の感覚についてである。ごく簡単な話だが、how are you?に対してhi, how are you?で返すことができるというのは挨拶についてどういう感覚があるのか。冠詞aをつけるかつけないかを瞬時に想定し真っ先に口から出てくるというのはどのような感覚からなのか。スピーキングとライティングの差異についての感覚はどのようなものなのか。

これらは英語の感覚であるから、いつか私が英語を完璧に使いこなせるようになったら自然と身についているものなのかもしれない。こう言うと、言語の学習によって感覚が身につく、つまり言葉が感覚に輪郭を与えるということそのものではないか、というように聞こえるかもしれない。しかし、先ほど挙げた感覚というものは、ネイティブなら子供のうちに身につける、基礎の基礎である。母語が違うだけでこのような基礎の感覚すら共有できないということは、我々は何もかも感覚を共有していないのではないか?

この質問については、もちろんNoである。我々は母語が違い、お互いの感覚について完全に理解することができないとしてもなお、何かを共有しあっているのである。感覚が先にあり、その感覚を他者と通わせる術は、もっと何か良い方法があるのかもしれない。今は言語というものがあり、言語が感覚を縛り、その縛り方の違いで疎通に問題がおこるのだと考えることも可能である。

言語は、人間が発明しここまでの繁栄を支えた宝であり、文化であり、武器であり、そしてまた、枷であるのかもしれない。私が目指したいのは、感覚の究極の自由である。早く雨が上がって、青空が見えることを願う。