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私はここにいません

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フレンズの日本語字幕なし視聴だが、エピソード2-1からはじめている。学習スタイルが定まらないままエピソード1をだらだら繰り返し見ていたので、気分の切り替えのためにエピソード2から改めて見始めたのだった。

 

キャラクターの感情がこもったせりふはリズムが印象に残るので覚えやすいような気がする。レイチェルがロスを出迎えるシーン。

 

Enough about me, enough about me, Mr. Back from the Orient. Come on. I wanna hear everything! Everything!

 

Enough about me.は、ナッバウミとしか聞こえない。私のことはいいから!と言うときにぜひ使おうと思っているが、そんなシーンにはなかなか出くわさない。

ミスターバックフロムオリエントは、英語特有のあだ名と言うか揶揄の仕方というか、ミスターリッチといえばこの金持ちマンが、というニュアンスである。書いていて思ったが、~~マンというのはいい訳し方のような気がする。意訳というか、妙な身内感のある口語ではあるが。つまりミスターバックフロムオリエントは、この東洋帰りマンが、という感じだろうか。

Everythingの言い方、というか語気の荒らげ方が楽しくて、つい口に出したくなる英語だ。エッヴィシンという感じ。

 

ジュリーがアパートにやってきて早口で挨拶するところも、聞き取れなくて何度も聞いていたら唱えられるようになってきた。

 

Hi, but I'm not here, you haven't met me. I'll make a much better first impression tomorrow when I don't have 20 hours of cab and plane on me.

 

ハイ、でも私はここにはいない、あなたたちは私に会っていない…

何を言ってるんだ。

…明日もっといい第一印象にするわ、タクシーとか飛行機に20時間も乗ってない時に。

このあたりのhaveやon meの使い方は英語的センスという感じがする。それにしてもウィットに富んだ自己紹介である。

 

私がここにいないことを伝えるとき、あなたは私にまだ会っていないと言うとき、使いたい英文である。一生使わないだろう。

ここのyou haven't met meのリズムがなんとなく面白く、なにしろ早口なので、音がどろどろに溶けている。yaヴnメッミという感じ。tの音は消えるし、you haven'tも、ほとんど子音のような音になる。

日本語ネイティブとしては、母音のない単語はなかなか意味のある音として頭に入ってきてくれない。ノイズのように聞こえる。

 

余談だが、ギリシア人が他民族、転じて野蛮人を指した言葉「バルバロイ」は、その話す言葉が「バルバルバル」と聞こえたことが語源なのだという。それが英語の「バーバリアン」に派生しているわけだが、バルバロイ全音節に母音が入っていて聞きやすい。音が基本的に母音で終わる言語を開音節言語と言うらしい。

 

閉音節と開音節って何? こうやってカタカナ英語が作られる | 英語びより

 

つまり「バルバロイ」は開音節言語を使う人だったりしたのかもしれない、というのは何も調べてないまま言う戯言ではあるが、それはともかく、失礼な言い方である。そんなこと言ったら、英語を喋る人はペラペーラマン、ミスターペラペーラである。ペラペーラも全部開音節になってしまうのが悲しい。

 

ともかく、全てが開音節になってしまうバルバロイであるところの我々としては、子音の連続を意味のある音として捕らえるような意識を作ることがまず最初の一歩なのだろう。そのための2万時間リスニングである。最近心なしか、もしかしたら薄っすらリスニングが上達したような気もわずかながらしなくもなくもない。引き続き聞くことにする。